お正月におトソを飲むわけは?
トソは屠蘇と書きますが、その意味は、死んだ者もよみがえるということだそうです。中国の名医華陀の処方によるものといわれ、中国ではすでにすたれて、伝わった日本だけに残っています。山根、防風、白宗、桔梗、蜜柑皮、肉桂皮、赤小豆の七種類が調合されています。
元旦におトソを飲むと、その年は病気しないと言い伝えられています。冬は風邪をひきやすいので、防風や自尤などの風邪薬が主成分になっていて、桔梗は咳止め、肉桂皮や山楸は胃の薬です。これで病気を予防して、その年は無病息災というわけです。なお、おトソは年の若い者が先で、順に年をとった者が飲みますが、これは子どもが新年を喜び、老人は年をとるのを悲しむからです。
神社ではなぜかしわ手を打つ?
かしわ手は、柏手または拍手と書きますが日本独特の礼法です。
三世紀ころの中国の古い書物『魏志倭人伝』には「大人を見て敬するところ、ただ手を打つのみ」と、当時の日本の風習について記されているそうで、そのころは目上の人におじぎをするかわりに、かしわ手を打って敬意を表したようです。今ではかしわ手といえば、神社にお参りする時か、土俵の上で力士がする以外には見られなくなってしまいましたが、ずいぶん古い日本古来の風習です。
その発生についてはいろいろな説がありますが、定説はなく、やはり人間が喜んだり感動したりした時に手を打つ習慣が礼法に固定したもののようです。